私が臨床実習で学んだことを現役実習生に伝えるとしたら
リハビリ職が学生時代、一番印象に残っていること...そう
「実習」
とにかく学生時代は「辛かったな~」 「眠れなかったな~」 という辛い思い出の方が多いかなと思います。
再来年度からその対策で実習が楽になるとか...噂が...
私は、もちろん前述の様に愚痴ばかりこぼしていました。
臨床4年目になる今、思い返すと本当にもったいないことをしたなと日々痛感させられています。
私と同じ気持ちで、こう感じているセラピストの先生方は多いのではないでしょうか?
その中最近、私はこう考えました。
「必要性」が当時は理解できていなかったんでしょうね。
とにかくこれに尽きると思います。 学校の先生は教えてくれません、客観的評価の仕方だけです。とにかく学んでこい!と漠然と現場にポイされるだけです。
誰が教えてくれるかというと、実習担当者の先生(バイザー)です。
やはり、その先生がどんな方でもついていくしかないと思います。じゃないとその3week~2monthは損してしまいます。
「この先生あまりできないな...」ではなく、「そういう視点があるんだ」 と捉えるのがベストかとおもいます。きっとその担当の先生もできるだけ、熱意を持って接してくれているハズなので応えるようにしましょう。
限られた業務時間の中で、指導してくれているんです。
(しかし、行き過ぎた熱意(暴言など...)は迷わず自身の学校の先生に相談しましょうね。)
え?結局、がむしゃらに頑張れってこと?
そうではないです、実習中に見るポイントはありますよ。
さて、先ほど記載した「必要性」を詳しく説明していきます。
やはり、学生もですが若手セラピストは 客観的評価にこだわります。
まぁ、学生の方が丁寧で若手はつい手を抜いて中途半端な主観的な評価を重ねたせいで全体的な評価は、雑になりがちですけどね。
私が思う、実習で学ぶべきことは臨床で経験値を重ねた先生方の臨床中での立ち回り・視る視点・リスク管理等々です。
大体の学生(私もでしたけど)は、「今どの筋さわってるんだ・・・」と患者様の身体を凝視するパターンが多いです。
ハンドリングのテクニックなんて臨床に出ればいつでも勉強できます。患者様の身体をさわったことない人が目で視ただけで、理解できるわけありません。
学生には圧倒的に下記のポイントの経験値が足りていません。
見学時に見るべきポイントは、①患者様とコミュニケーションの取り方 ②環境設定 ③移動を含めたプログラムの時間配分 ④動作時の介助位置 ⑤バイタルチェックのタイミング リスク管理 かと私は思います。
次に、担当として関わらせていただいた患者様の情報収集を死ぬほどしてください。
生活/仕事歴・趣味・入院前の身体機能/ADL/移動能力 などなど 書ききれないほどありますよ! これは臨床に出てから私が一番大切にしていることです。この情報なくして、その方の担当ですと言えませんもんね。
SOAPでいう、 O(object 客観的データ)は一番難しいとこですが 情報収集を徹底することで自然と出てきます。なんせ、リハビリの仕事は想像力が大事です。
次に、どうしても必要となってくるのが 「客観的評価」ですね。
ROM、感覚、筋力・・・学生はどうしても避けては通れない道なので、そこはアドバイスをいただきつつ行うしかありませんね。
ここでも「必要性」がキーワードになってくると考えました。
この業界は専門用語が多いです。しかし、例えば 関節可動域訓練 と聞くと 「関節を動かせばいいんだろ~」と適当な解釈でもなんとかなってしまうのが一番、怖いところ。
関節可動域訓練であれば、その定義と根拠を学ばないとかなり危険です。
なので、評価を行うのが億劫になっている方々!今一度、定義をみて実施しようとしている患者様と照らし合わせて必要性を考えてみてください。
「この方にはこれしないとな... 」と案外なりますよ~
かなり長文になってしまいましたが、本日は実習においての「必要性」についてお話させていただきました。まとめます。
①実習は、見るポイントが分かれば苦ではなくなるかも...?
②評価をするなら、定義と根拠は必須!!
最後に、私も完璧に評価ができるのかと言われると抜けていると思います。しかし、担当様の事は主観的/客観的にも視れている自信はあります。
それが、退院に向けた介入の一つになると信じているからです。
医療従事者の中で個別で長時間、患者様に関われるのは私たち「リハビリテーション」だけですよ。
一番理解者でいれたらいいかなって思います!
今日はこの辺で失礼いたします。